集団討論対策の続き
(2021年10月14日更新)
早速行きましょう。
2、テーマを予測する
集団討論のテーマはある程度予測できます。
それは、過去のテーマがネットに公表されているからです。
ただ、全ての自治体ではありません。
そこは気を付けてください。
また、集団討論は時事のテーマになることが多いです。
今世の中で話題になっていることは、本当によく出題されます。
毎年時事のテーマにする自治体は、ほぼ間違いなく時事のテーマを出題します。
テーマを知っておくことは、本当に大事です。
仮に、全く知らない内容のテーマを出された場合のことを考えてみてください。
多分絶望しますよ(笑)
話に入ることが出来ませんからね。
私も実際に受けた集団討論で、一言も自分から喋らない人がいましたからね。
まぁ知識の有無ではなかったのかもしれませんが、対策はしていなかったのでしょうね。
そうならないためにも、テーマは知っている内容の方が良いです。
そうなれば自信をもって発言もできます。
ぶっちゃけ集団討論で出る答えなんて、たかがしれています。
「これはすごい!」
なんて結論、出るわけもありません。
出題している側は、行政の人間(ほぼ人事課の職員)なので、想定される結論しか出ません。
だから、どんな答えを出すのかが大事ではなく、発言に自信を持てるのかが大事です。
3、どこを評価されている?
皆様が聞きたいのはおそらくこの話ではないでしょうか?
集団討論は言うなれば、「呉越同舟」です。
呉越同舟とは、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせることです。
また、共通の利害のために協力しあったり、行動を共にすることも意味として含まれます。
集団討論で同じグループを組む人は、一次試験を突破したライバルです。
まぁ採用されれば同期にもなるのですが。
でも、試験中は言わば敵みたいなもんです。
その人たちとグループを組まないといけないため、心の中は「私が受かれば良い」という思いになります。
当たり前のことですが、全員が合格するわけないですからね。
実際に私もそう思っていました。(笑)
ですので、普段学校や会社などで行う集団討論とは一味違います。
自分の良さを出すことが出来なければ、何もできずに不合格になります。
ここで、私が考える試験官が見ている集団討論の評価ポイントについてお伝えします。
①評価ポイント「企画力」
例えば、
- 自治体の問題点や強みを理解しているか?
- 時事の知識を持っているか?
- 将来を想像する力があるか?
- 新しいことをしたいという情熱があるか?
という、「今後何をやっていきたいか」という、その人のビジョンを見ています。
あまりに非現実的な内容は、「こいつは現実社会を分かっていない」と見られてしまうので注意が必要です。
「実現は難しそうだが、何とか頑張れば可能」ということを発言していくことが大事です。
特に集団討論は、今現在の話というより、5年後や10年後の未来の話になりやすいです。
つまり、現在の技術や制度で達成できなくても良いわけです。
「今世の中の流れがこうだから、5年後には○○ができるようになる」
この意識を持っていると、多少大きなことを言っても問題ありません。
仕事を始めたら、この「企画力」という力は非常に強く求められます。
「公務員として何ができるのか?」を常に念頭に置いて仕事をする必要があるからです。
試験官はそこを評価しています。
②評価ポイント「発言力」
これは、
- 言葉の選び方
- 声の大きさ
- 抑揚のつけ方
- 相手の発言を聞く力 、理解する力
といったものです。
集団討論は、文字通り討論をします。
他人との話し合いです。
他人と話をすることになるので、発言力はとても大事です。
話すことが得意な人は、
「発言して場を盛り上げる」
意識を持つと良いです。
聞くことが得意な人は、
「同調して場を盛り上げる」
意識があると不利になりません。
相槌や相手に同調をすることにより、相手に気持ちよく話をさせることも集団討論の中では評価されます。
私の中では、60分の試験だった場合、5回は発言した方が良いと思っています。
回数にこだわるのは良くないですが、人の意見に集中しすぎて自分の発言が出来なくなると減点になります。
ある程度の目安としておいてください。
私は何回発言したか覚えていません(笑)。
多分6、7回くらいだったと思います。
逆に話し続けると、「こいつは出しゃばるやつだなぁ」と試験官に思われてしまいます。
話し続けることだけが発言力ではないので注意してください。
③評価のポイント「協調性」
集団討論で求めるのは、場を円滑に盛り上げる力です。
この協調性という言葉は、面接の自己PRでも良く聞くフレーズです。
厳しい言い方かもしれませんが、
自己PRで「協調性があります!」という人は中身のない人だなと、私は思っています。
そもそも、周りの陰に隠れて場を調整しているように装うことは「協調性」ではありません。
自己PRで協調性という人は、ほとんどがこの使い方をします。
所謂、縁の下の力持ちだと思っているのですが、集団に属している人は基本的に協調性を持ってグループを円滑に盛り上げようとします。
協調性という言葉は非常に漠然としていて、相手が全体像を掴みにくいです。
面接では、この協調性という言葉をできるだけ使わないようにしてください。
もしそれでも言うのなら、「協調性の中でも特に自分が意識していること」をPRしてください。
相手の目を見て話すことでも良いですし、話し相手によって話すスピードを変えていることでも良いです。
協調性という漠然とした言葉を、より具体的な言葉に変えて面接では自己PRをしてください。
結局協調性とは、他の人と物事を上手に行う傾向や性質のことなので、人によって違って良いものです。
自分の特性を考えて集団の中で何をしたら良いかを、試験が行われる前に考えておいてください。
討論の話より、面接の話になってしまいましたが、協調性をより細かく見ていくという意識を持ってください。
このように集団討論にはポイントがいくつかあります。
次回も集団討論について詳しくお伝えします。