今回も、前回に引き続き資料解釈の独学の方法についてお伝えします。
前回の記事はこちらから↓
色々なやり方があるかと思いますが、私が実際に行って効率の良かったやり方をお伝えしていきます。
是非皆さん参考にしてください。
ざっくりとした計算を出来るようにする
細かい計算は不要
資料解釈に求められるのは、細かい計算ではありません。
大雑把で素早い計算が求められます。
「大体合っていればいいや」くらいのイメージでOKです。
あと他には、割り算を使うことが多いです。
ぶっちゃけ割り算って、皆さん苦手ですよね?(笑)
私もかなり苦手です。。
資料解釈で言うと、割り算で使われる桁数も、1,000とか10,000といった大きいものになります。
100万単位もざらにあります。
要するに、正確に速く解くのではなく、
ざっくりとさらに速く解くという心構えが必要になります。
こればっかりは、慣れるしかありません。
概算とは?
よく言われるのが、概算というやつです。
例えば、「49,804÷98,265」という桁数の多い割り算の場合、律儀にこの計算式を解くのは間違いです。
そんなことをしていたら時間がとてもかかってしまいます。
ざっくり計算してやればいいので、
「49,804→50,000」、「98,265→100,000」
に変換して計算します。
そうすると、「50,000÷100,000=0.5」が導き出されます。
正式に計算しても、0.50683… となりますので、かなり正確な数値になります。
資料解釈の問題で、正確な計算は必要ありません。
実は選択肢も、正確な計算をしなくても正答が分かるように作られています。
「おおよそ2倍」、「去年の約半分」とかです。
私も解く時は、適当な数字を当てはめて計算しやすいように解いていました。
概算ができるようになると、資料解釈攻略がとても早くなります。
ここに対する「慣れ」は避けて通れないところです。
どちらの数字が分母・分子になるのか瞬時に把握
分母・分子の判断ってそんなに難しい?
コイツは何を言っているんだ?
と思われる方もいると思います。
例えば、「交通事故1件あたりの負傷者数は増加したか?」
と聞かれたら、割り算にするんだなというのはすぐに理解できると思います。
ただ、どちらからどちらを割ればいいか瞬時に分かりますか?
ちなみに私は分かりませんでした(笑)
「ん?どっちから割ればいい?」
と最初は戸惑いました。
「交通事故1件あたりの負傷者数」なので、交通事故が仮に1,000件で負傷者が500人になるとすると、交通事故1件で0.5人の負傷者が出ます。
つまり、「負傷者÷交通事故件数」となります。
最初は、「〇〇当たりの▽▽は?」と聞かれたら、「▽▽÷〇〇だな」と覚えるようにしました。
これが慣れてくると、すぐに出来るようになりました。
これ多分めっちゃ大事です。覚えておいてください。
対前年増加率とは?
あとは、対前年増加率と聞かれたら大丈夫ですか?
これは、前年より増えたか減ったになるので、プラスなら増えている、マイナスなら減っていることになります。
資料解釈が苦手という人は、必ずと言っていいほどここでつまづきます。
というより、これ以外でつまづくことはほとんどありません。
つまり、割り算をするときはどっちから割ればいいか? 前年より増えているのか減っているのか?
この2つを押さえておけば、資料解釈の選択肢はマジで全部理解できます。
それくらいパターン化されています。
ていうか、それ以外の方法で選択肢を作ることが出来ません。
選択肢の問い方の「幅」で言うと、資料解釈が最も読みやすい科目になります。
面倒なことをさせる選択肢が正解であることが多い
これは、独学法というより選択肢の作り方の話です。
実は、簡単な計算だけをさせる選択肢を正答にすることはかなり少ないのです。
具体的には、
「◯◯年が最も多い」
「◯◯年と△△年を比較したら◯◯年の方が大きい」
という簡単な比較をさせる選択肢は、正解になりにくいです。
もちろん正答になることもありますが、それよりも複雑なことをさせる選択肢の方が正答になりやすいです。
これはあくまで体感ですけど、10問解いて1問あるかないかのレベルです。
私の中で最も正答になりやすいと思っているのは、
「対前年増加率を比較する」選択肢です。
解き方を理解していないと計算すらできないので、その時点で公務員試験の受験者をふるいにかけることができます。
例えば、残り2択まで絞ったと仮定して、勘で解答するくらいなら難しい選択肢を選んだ方が良いのではないかと思います。
あくまで私の感覚になるので外れても苦情は一切受け付けません(笑)
でも私は、迷ったらこのルールで選択していました。
2択まで絞って長時間悩むよりかは、自分のルールでパッと選んだ方が効率的です。
↑これほんとに大事。
公務員試験は数多くの問題を解かなければならないので、1問に多くの時間を費やすのは得策ではありません。
それをしっかり理解したうえで、問題を解く必要があります。
問題を解くよりも大事なこと
簡単な割り算を速く解く練習の方が大事
資料解釈は先程もお伝えした通り、問題のパターンも選択肢のパターンもほとんど同じです。
つまり、多くの問題を解くというよりかは、速く解くための練習をする方が効率的です。
自分自身のレベル上げです。
そのためには当然、計算を速くすることが近道です。
桁数の多い割り算が速く解けるようになれば、資料解釈の正答率は格段に向上します。
概算も出来るようになると尚良いですね。
数的推理にも活かせる
また、計算が速くなれば数的推理にも活かすことができます。
これは本当に大きなメリットです。
まぁ何が言いたいかと言うと、小中高の算数や数学の勉強をサボっていた人ほど、苦労すると思います。
これは、計算を避けて通ってきたからです。
こればっかりはしょうがない。
だって、自分が遊んでいる間に努力していた人がいるのですから。
その代償は、いつか払わないといけません。
何年も努力して勉強をしていた人に、数か月の公務員試験の勉強だけで追いつくためには、相当の努力と覚悟が必要なのは当たり前。
と、自分に言い聞かせていました。(笑)
まぁ実際事実なんですけどね。
そもそも計算は、練習しないと速く出来るようになりません。
どっちかというと、「質より量」というイメージが強いです。
考えるより、感じる。
反射、のような感覚に近いです。
逆に言えば、訓練次第である程度のスピードは出ます。
おススメの勉強ツールは?
計算が苦手な人は、「百マス計算」をオススメします。
「こんなの小学生がやるやつだろ・・・」と思う人もいると思いますが、普段から計算に慣れている小学生の方が計算が速かったりもします。
なぜなら私が百マス計算で小学生に負けたからです(笑)
親戚の子どもに負けました。ちなみに周りの大人たちも全滅でした(笑)
なぜ負けたかというと、その子の計算が特別速いのではなく、我々大人側の計算力が落ちているからです。
私自身もそんなに遅くはなかったのですが、やはり小学生の方が慣れているので速かったです。
というより小学生は、計算の途中で止まることがほとんどありませんでした。
大人側は、所々計算で止まっていました。
一瞬計算が分からなくなるんですよね。
つまり、何度も言うように、計算は慣れです。
例えば、普段から計算を使って仕事をしている接客業の人や経理の人は、かなり計算が速いと思います。
数字を目で追って暗算するのも得意だと思います。
計算は慣れてしまえば怖くありません。
その証拠に、その日中にリベンジすることができましたから笑
百マス計算はスマホのアプリであります。
「百マス計算 アプリ」で調べたらいっぱい出てきますので、良さそうなのをインストールしてください(ぶっちゃけどれでもいいレベル(笑))
私は朝起きたら必ず、頭の体操として百マス計算をしていました。
公務員試験の休憩中でも、百マス計算をしていました。
百マス計算をすると、本当に頭が起きるんですよね。
それくらい重宝したので、騙されたと思って皆様もやってみてください。
まとめ
このように資料解釈は立ち位置の難しい科目です。
勉強時間を割くメリットはあるかと聞かれると、結構悩みます。
でも私は、点数を取る科目として勉強していました。
そのおかげもあり、公務員試験の本番ではしっかり正答すること
ができたと思います。
空間把握で点数を取れないと思っていたので、資料解釈の1問は確実に取ろうと決めていました。
多くの方は勉強しないと思いますが、
私は確実に点数を取れるのならば、そこから取りたい、と考えていたので、上記でお伝えしたような方法で勉強しました。
ただ、最初は苦痛でした。(笑)
でも、少し勉強するだけでもすぐに問題が解けるようになりましたので、そこから先は作業のように問題を解いていました。
確実に点数を取りたいという方にはオススメしますよ。