公務員試験 ~一般知能 数的推理④~ 数的推理の勉強方法(続き②)

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今回も前回に引き続き、数的推理の勉強方法をお伝えしたいと思います。


④図や表を書く 


数的推理は「計算が得意な人が有利」というわけではありません。

それよりも大事なことは問題文を理解することです。

そして、その文章を分かりやすく図や表にできるようになれば、数的推理はシンプルに解けるようになります。

私は、この「図や表を書く」ということが全然できませんでした。なぜなら学校でも意識してやったことがないからです。

どのようにして表や図が書けるようになったかというと、解説にある図や表をひたすら書き写しました。

私の場合、解説に図や表が出てきている場合は基本的に不正解でした。途中で何をしているか分からなくなってお手上げ状態でした。

ここで、表を使う例題を出します。

良かったら解いてみてください。

例題)
3人兄弟がいる。長男の年齢が次男の3倍の時に三男が生まれ、次男の年齢が三男の3倍の時、長男は14歳だった。
現在の3人の年齢の合計が109歳である。

次男の現在の年齢はいくつか?

1、30

2、32

3、35

4、37

5、40

このような問題が出題されたとき、どう解きますか?

ちなみに難易度は大卒レベルですが、その中でも簡単な問題に分類されるレベルです。

計算だけでは大変ですよね?

特に、3人の年齢関係がややこしくなってしまい、頭がこんがらがってしまいます。

こういった問題で表を使います。

それでは解説です。

長男が14歳の時を基準にして考えます。その時の三男の年齢をX歳とします。そうすると次男の年齢は三男の3倍になるので、3X歳となります。

それが下表の右側になります。

三男が生まれた時 長男が14歳の時
長男 14-X 14
次男 2X 3X
三男 0 X

同じく、三男が生まれた時を考えると、その時の三男は0歳です。三男がX歳なので、長男が14歳の時からX年前のことになります。

つまり、表右の数値からXを引いていくと、三男が生まれた時の年齢になります。

これで上表が完成しました。

ここで条件より、「三男が生まれた時、長男の年齢は次男の3倍だった」ので、以下の式が成り立ちます。

14-X = 2X × 3

これを求めると、X=2が出ます。

X=2を上表に代入すると、

三男が生まれた時
長男 12
次男 4
三男 0

が導かれます。そして現在、3人の合計年齢が109歳です。

歳は全員が同じだけ取ります。1年経てば全員が1歳増えます。仮に3人の合計が109歳になる時をY年後とすると、

(12+Y)+(4+Y)+Y =109

という式が成り立ちます。これを求めると、Y=31 が求められます。

つまり、31年後に3人の合計年齢が109歳になります。

今回求めるのは次男の年齢になるので、4+31=35歳 ということになります。

よって答えは、3 となります。

解説って書くの大変ですね(笑)。

分かりにくかったら申し訳ございません。

この問題は、表で3人の年齢関係を掴まないと何をどう計算してよいか分からなくなります。

他の問題でもこのように複雑な問題がいっぱい出てきます。問題文を自分なりに分かりやすくする能力も、数的推理には求められます。

数的推理の問題を解くときは、「この問題は図や表が使えないかな?」ということを念頭に置いて問題を解いてみてください。

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