公務員試験 ~一般知能 数的推理③~ 数的推理の勉強方法(続き)

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今回は前回に引き続き、数的推理の勉強方法をお伝えしたいと思います。

③とりあえず書く 

数的推理の難しいところは、何を求めたら良いか分からなくなってしまうことです。

頭の中で筋道を立てていても、途中でよく分からなくなってしまい、また最初から考え直しとなってしまうことが多々起こります。

数学系の問題が苦手な方に意識していただきたいことは、できるだけ手を動かすことです。

「この数値は計算で求められる!」と思ったら、実際に計算して求めてみてください。

もちろん的外れで、その計算を使わないこともあります。意味のない数値を出していることもあります。

しかし、求められる数値をどんどん出していくことによって、答えに近づく可能性も高まるのです。新しいことに気づける可能性も大いにあるのです。

数学が得意という人は、問題を見て、頭の中で正答への筋道を考え、最短の計算で答えまで辿りつける人です。

数学系の問題が苦手という人はまず、「書いてみる」というのを実践してみてください。

私も数的推理は好きですが、頭の中だけで考えることは絶対に無理です。何をしているか分からなくなってしまいます。

私は、ひたすら計算を行い、遠回りでもいいから正答に辿り着くことを目標にしていました。

特に数的推理の問題には「数えたら正答が出る」という問題もあります。

計算で答えを出す方がもちろん早いのですが、地道に数えることでも正答に辿り着きます。

「ひたすら書く」という泥臭いことができるようになると、「この問題は計算式が立てられなくても、すべて数えれば解ける」という考え方が生まれます。

また、書くということは自分の問題に対する理解度を表しています。

どういう意味かというと、問題を完全に理解している場合、自分の解き方と解説の解き方がほとんど同じになります。

前のブログでもお伝えした通り、解説が問題集によって違うことはありますが、正答まで辿ろうとする道筋やアプローチの仕方はほとんど同じです。

「ひたすら書く」ということは、「自分がどのように考えているか」を示すことにも繋がるのです。

その記録を書いて残しておくことにより、自分がその問題についてどこまで理解しているのかを分かるようにします。

そうすれば、2回、3回と同じ問題を解いたときに、「1回目と比べて2回目はどうだったかな?」と比較することができます。

書いてある記録が残っていれば、後々の勉強んの修正もしやすいです。

ちなみに私は、公務員試験の勉強を80日間行いましたが、数的推理の勉強だけで126枚のルーズリーフを使用しています。

途中式とかも全て書いて残してあります。
消しゴムで消すこともあまり行いません。

なぜこのようにしたかというと、私は前職で「数的推理が全くできない」という学生を数多く見てきました。その中でもかなり多くいたのが、「書かない」学生です。

私も今どきの人間かもしれませんが、今の学生に多いパターンは「効率的に、楽に」という考え方を持ち、必要最小限のことしか書かない人です。

このような考え方を強く持っている人は、計算式を一切書きません。

以前私が「数的推理は苦手」という人のノートを見てビックリしたことがあったので紹介したいと思います。

それは、問題番号と自分の選択した番号しか書いていないノートです。

イメージとしては、

問題1  3

問題2  5

問題3  4

こんな感じです。これがずっと続いていて、たまに計算式がちょろっと書いてあります。

ルーズリーフ1ページ分に、15問解いてあるイメージです。

こんなノートでは、いつ、どのような問題を解いたかさえ分かりません。

「嘘だろ?」って思う人もいるかもしれませんが、1人や2人ではありませんでした。

このノートを見せられて、「数的推理ができません!」と言われても、困ってしまいます。

元々数的推理が得意な方は、無駄な計算を省いて正答に辿り着くことができます。

しかし、数的推理が苦手な方は同じやり方では得点できるようにはなりません。私もできませんでした。

できる人の真似をすることは大切ですが、出来ないことは当たり前ですが出来ません。

まずはひたすら書くことを意識し、その中で問題の核に気付けるようになることが、数的推理を解けるようにするコツです。

そのことを理解して、「とにかく書く」という泥臭いことを意識していただければと思います。

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