公務員試験 ~文章理解④~ これができれば現代文は怖くない?

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今回も、前回に引き続き公務員試験の現代文についいてです。

前回は「精読」の話をしましたが、今回は選択肢を削るテクニックをお伝えします。

現代文の選択肢で迷うのは、大きく分けてこの2つだと思います。

①正しいことだが問題文には書いていない

②言いたい主題がすり替わっている

この2つが見分けられるようになれば、現代文の選択肢を選びで迷うことは少なくなります。

「①正しいことだが問題文には書いていない」が特に見分けにくいのですが、見分ける方法として最も効果的なのは、

問題文を読むときに自分の考えを持って読まないことです。

自分の考えとは、「環境破壊は悪いことだ」「民族紛争は良くないことだ」というような、世の中で正しいと言われている考え方のことです。

確かに間違っていないことなのですが、現代文の問題として出題されるときは、世の中で言われている当たり前のことはまず聞かれません。

例えば、「戦争」という現代文のテーマだった場合、「戦争は良くないことだ」という結論に至ることはまずないということです。

「民族意識に内包される問題点」とか「人間は、元々戦う遺伝子が備わっている生き物だ」というような、「戦争を元にした」内容になります。

つまり、「戦争=悪いこと」という考えを持ったまま文章を読んでしまうと、問題文に書いてあることから選択肢を選ぶのではなく、自分の考えから選択肢を選ぶことになってしまいます。

こうなってしまうと、出題者の思惑にまんまとハマってしまうわけです。

私は現代文を読む際には、頭の中を空っぽにして読みます。そして、問題文に書いてあることしか考えないようにします。

つまり、現代文を読むときは自分の考えを一切持ちません。こうすることにより、選択肢を冷静な目で対処できるようになります。

「②言いたい主題がすり替わっている」精読ができているかどうかにかかっています。

先ほども例に挙げた通り、「戦争」というテーマの場合、作者がどのような結論に着地したいのかをしっかり読み取らなければなりません。

これは正直、精読ができていれば問題なく解けるのですが、「全く分からない!」という人にアドバイスです。

それは「現代文で出題される文章は、世の中の考えと反対の道を行くことが多い」ということです。

世の中で「良い」と言われていることを「悪い」と書きたがるわけです。逆に、「悪い」と言われていることを「良い」と言いたいわけです。

例えば、「日本人はものを大事にすると言われているが、本当にそうだろうか?」というような文章です。

海外では、家を壊したりせずそのまま売りに出すことが多いですが、日本では壊して新築にしてから売る、という内容です。

「日本人=古いものを大事にする」という考えの逆を行っているわけです。

このような「現代文は王道ではなく、邪道」という考え方を持っておくだけでも、現代文を解きやすくなります。

是非実践してみてください。

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