公務員試験 ~文章理解③~ 意外に盲点な現代文の勉強方法

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最終更新日(2018年1月22日)

今回も前回から引き続き、公務員試験の現代文についてです。

前回お伝えした、現代文の「精読」について詳しく解説します。

現代文は精読ができれば怖いものなしだと思っていますので、是非皆様も意識していただければと思います。

私が実践したのは下記2つのことです。

1、文章にマークをつける 

文章を読むときは目で流し読むのではなく、鉛筆を持って文章を読みます。

マークは3種類です。「-」の下線、「~」の波線、「〇」の丸

この3つです。

私が現代文でやりたかったことは「文章の要約」です。要約をすることができれば、問題文を簡単に理解できると思ったからです。そのために、この3つのマークを使用しました。

使い分けは、本文の「何となく大事そうな文章」に「-」下線を引きます。ポイントは、「何となく」です。大事かどうかは考えなくて良いです。

読んでいく中で、「この文章は要約に使えそうだな」と思った文章には、片っ端から下線を引きます。

つまり、私が解く時の問題文は60%以上下線が引かれます。


「~」波線は、「ここは特に大事だ!」と思った文章に使います。1段落で1回は使います。
下線と波線は前後することが多いです。

「〇」丸は、接続詞に使います。「しかし」とか「つまり」とか「そして」を丸で囲みます。
接続詞の前後は、下線か波線になることが多いです。

基本的に、接続詞の後ろは大事な文章になるので、波線になります。
「例えば」から始まっている文章はマークしないことが多いです。最終的に「つまり」が来ることが多いからです。

まぁ、これは実際にやってみるのが一番わかりやすいです。マークも好きなものを使用していただければと思います。最も大事なのは「自分が分かるかどうか」です

このように問題文にマークをつけると、文章の言いたいことが目立つようになります。そうすると、問題文を理解する準備が整います。

2、段落ごとに文章をまとめ、言葉を置き換える 

1のマークは、文章を読みながら行います。それと同時に、段落ごとに言いたいことを自分の頭の中で一度まとめます。

段落は、文章の切り替えを意味します。そのタイミングで「この段落では結局何が言いたいのだろう?」と頭の中で考えます。

大事なことは、さらにその要約を「自分の言葉」に置き換えます。なぜこんなことをするのかというと、2つの理由があります。

1つ目は、選択肢では置き換えた表現が使われるからです。

当たり前ですが、問題文の文章をそのまま引っ張ってきて選択肢にはしません。言葉を変えて選択肢を作ります。

つまり、問題文の表現を理解したとしても、選択肢の表現を理解できるかは分からないわけです。それなら、自分の言葉に置き換えた方が分かりやすいです。

これができれば、自分の解釈と同じことを言っている選択肢を探せばいいだけです。こうすれば、選択肢を見て、問題文を見て、また選択肢を見て、という手間が省けます。

以前の私も、問題文と選択肢を行ったり来たりしていました。

しかし今では、問題文を精読した後に選択肢を見ますが、その後問題文に戻ることはほとんどありません。

大部分の問題は「自分なりの解釈」と照らし合わせていけば、選択肢が全て削れます。自分と同じことを言っている選択肢しか残りません。

たまに正しいことを言っている選択肢が2つ出てきますが、その場合はどちらかが主題とは別のことを言っています。「言いたいことはそれじゃなくね?」という内容です。

私は、主題を再確認するときに問題文に戻るくらいです。それ以外は選択肢だけを見て解答できます。

2つ目の「自分の言葉」に置き換える理由は、文章の理解度が圧倒的に高まるからです。

現代文が難しい理由は、他人の堅苦しい文章で書かれているからです。この文章を自分レベルの言葉や表現に変えたら、現代文はスラスラ読めて理解も楽です。

文章全てを読んでから自分の言葉に変えることは難しいですが、1段落分なら苦になりません。

まずはその段落の内容を自分の言葉に置き換えてから次の段落を読み始めるようにします。

これが慣れてくると、文章構成も少しずつ分かるようになります。所謂、次の展開が先読みできるわけです。

例えば、通説通りの文章で段落が終わった場合、次の段落では逆説から入ります。
通説を否定して自分の言いたいことを言うわけです。

また、精読できているかいないかは、現代文の問題を解いて解説を読めばすぐに分かります。

解説に書いてあることと、自分の言葉で置き換えた文章が当たっていれば精読ができていると思います。

現代文の解説をしっかり読む人は少ないと思います。私も以前はその一人でした。しかし、現代文が得点源になった現在の私は、選択肢の解説よりも、問題文の解説を読みます。

解説と自分の文章が合っていれば、ほぼ間違いなく正答です。

面白いのは、解説に載っている選択肢の消去法が、自分の消去法と全く同じになることです。

例えば、自分が「こんなこと書いてない」と思った選択肢は、解説を見ても「書いてない」となっています。

自分が「主題が違う」と思って切った選択肢も、解説には「主題が違う」と書いてあります。

だから選択肢の解説を見る必要はほとんどありません。あくまで確認程度です。

勉強をスタートした頃の私は、現代文に大きなムラがありました。問題によって正答率が大きく左右されていました。「自分の読みやすい文章来い!」と思っていました。

でも、この精読ができるようになってからは現代文で全問正答が現実的になり、「どんな文章でも来い!」と思えるようになりました。

現代文でイマイチ点数が伸びないという方は是非試してみてください。


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