公務員試験 ~小休止②~ 問題はどのようにして作られる

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前回に引き続き、公務員試験の勉強方法の話はいったん置きます。今回は、「公務員試験の問題はどのようにしてつくられるのか?」を考えていきたいと思います。

前回お伝えした通り、公務員試験の問題を作っている機関は日本人事試験研究センターです。

ここで少し考えてみます。試験を作る側の考えを汲み取れば、全国には47都道府県あります。

仮にこれら全ての都道府県で試験を行った場合、47種類もの問題を作らないといけなくなります。

これはとても骨の折れる作業です。誰もこんなことはしません。ではどうするのかと言うと、「同一日程で複数の試験を行い、そこで使われる問題は同じものにしよう(´∀`*)」となるわけです。

受験する側は迷惑ですよね? 例えば試験の日程がそれぞれ違っていれば、自分の受験したい市役所と隣の市役所を併願することもできるわけです。(もちろん地域によっては近隣自治体の併願ができるところもあります)

悲しいことではありますが、今回目を向けていただきたいことは別にあります。

それは何かと言いますと「過去問を流用する可能性が高い」ということです。

試験問題を作るのはとても大変です。問題文や選択肢を考え、それを文章化し、さらにそれを校正します。公の試験なので、万が一のミスも許されません。

そんな大きなプレッシャーの中、新しい問題を作りたいと思いますか? 嫌ですよね。ではどうするかというと、「過去問を流用」します。

まず、地方の公務員試験を受験すると分かるのですが、マークした解答用紙とともに問題冊子も回収されます。(国家公務員の試験は問題冊子が手元に残ります)

試験によっては受験票も回収されますので、帰るときに筆記用具しか手元に残らないというものもあります。

問題冊子が回収されてしまうと、答え合わせができなくなってしまいます。もちろん時間が経過すれば、どんな問題が出題されていたかも分からなくなります。


つまり、もう一度同じ問題を出題しても誰も分からない状態になります。2~3年経過すれば間違いないです。

全く同じでなくとも、選択肢を少し変えたり、数字を変えたり、表を少し変えたりすれば、過去問はいくらでも使えます。

何が言いたいかというと、勉強をする際に必要なことは「過去問を解くこと」です。私はこの答えに行き着いたので、過去問ばかり解いていました。世の中の出版物には色々なものがありまして、公表されていないはずの地方公務員試験の過去問を収録している問題集がたくさんあります。

またいつか、参考書の話もできればと思っています。

もう一つ、出題される可能性が高いものがあります。それは、時事です。ニュースや新聞を賑わせているものは、試験として出題されやすい傾向があります。



例えば、日本でノーベル賞受賞者が出ると、その分野に関する問題が出題されたりもします。オリンピックが開催される年は、その開催国に関連することが出題される可能性があります。

よく公務員試験に臨むときに「ニュースを見ろ、新聞を読め」と言われるのはこういう訳です。

後は、公務員として仕事をするならば当然、世界情勢について知っていなければならない、日本の情勢がどうなっているか知っていなければならないとなります。

その適性を見ているわけです。そうなれば、「この問題が、現在ニュースや新聞を賑わせていることくらい、知っていて当然だろ(`・д・´)?」となります。

公務員試験の問題が作成される時期は分かりませんが、試験を受験する年の2月くらいの内容が問題になっていることが確認されています。

つまり2~3年前の過去の話ではなく、現在世の中でニュースになっていることが出題されるのです。

このように、問題がどのように作られているか考えてみると、公務員試験も少し違った見え方になります。

今やっている勉強を全力で理解することももちろん大切ですが、「点数をとるためには、何が必要か?」ということを少し考えるだけでも、このように考えることができます。

是非皆様参考にしてください。

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