最終更新日(2018年1月22日)
前回の続きです。
公務員試験の一次試験で落ちる人の大半は、「社会科学を点取り科目とし、英文、自然科学を捨てる」というパターンに当てはまります。
こういう人を本当にたくさん見てきました。数字で考えてみると分かりやすいのですが、英文と自然科学の出題数を合計すると、全体の出題数の約25%になります。
もちろん試験によってこの数値は若干変動しますが、出題数の約1/4が英文と自然科学です。つまり、この2つの科目を捨ててしまうと、残りは75%しか残りません。
公務員試験の一次試験突破の合格ラインは、
行政職事務職 70%
公安職(警察、消防) 65%
と言われています。
もうこうなってしまうと、残りの科目全てで満点を狙いにいくという状況になってしまいます。これはとても難しいことだということは、皆様ご理解いただけると思います。
もちろん、絶対に合格できないわけではありません。たまたま適当にマークした選択肢が多く当たった場合は、一次試験を突破できる確率が上がります。でもこうなると、実力の勝負ではなく、運の勝負になります。
皆様、自分の一生がかかった試験を運に任せますか?それとも、捨てた科目以外で満点を狙いにいきますか? 私はそんなことはできないと思っていましたので、基本的に科目を捨てるという考えはありませんでした。
たった2か月半の勉強期間しかなかったとしても、全ての科目を勉強しようとしていました。それは、全ての科目を完璧にするという意味ではなく、苦手な科目でも「この分野が出題されたら確実に得点しよう」と備えることです。
頻出分野を中心に勉強すれば、苦手科目でも十分に得点を狙えます。ただ唯一、英文だけはどうしようもありませんでした。どう計算しても、2ヶ月半で英文を読めるところまで持っていくことができませんでした。
ただ、得点を取ることは一切諦めませんでした。またいつか、このブログでそのやり方をお伝えします。だから皆様も安直に、科目を捨てるという考えはなくしてほしいです。
少し回り道をしてしまいましたが、自然科学の中でも理系科目、数学、物理、化学についてお話いたします。この3つの科目に共通して行ったことがあります。
それは、「YOUTUBE」を使ったことです。この3つの科目を1から独学で行うのはかなり地獄です。テキストを見て理解することも容易ではありません。歴史の方が簡単に覚えられるくらいです。
なので、テキストを使うやり方ではなく、動画を観ようという結論に至りました。
「数学 関数」「高校 物理」「化学 モル」などで検索すればたくさんの動画が出てきます。特に利用したのが、某家庭教師会社の映像授業です(調べたらすぐに分かります(笑))。
単元ごとに分かれているので、自分のできないところだけをピックアップして動画を観て学びました。使えるものは何でも使うべきです。独学の人ほど、こういったことにどん欲になって情報収集や勉強に力を入れる必要があります。
そして、この動画ですが、公務員試験対策の予備校の授業より断然分かりやすいです(笑)。もちろん、公務員試験対策の予備校にも良い先生はたくさんいますが、その中でも理系の先生はかなり少ないのが現状です。
公務員試験予備校のほとんどの先生が文系出身の先生です。そうなると、理系科目を教える先生の質が問われます。とりあえず理系の大学は卒業したけど、教えるのが上手くない先生もいます。というよりたくさん見てきました(笑)
あと、どの予備校も基本的に同じなのですが、自然科学の授業数が他の科目に比べると圧倒的に少ないのです。こうなると、説明が薄くなることや、取り上げる分野の数が減ることが起こります。そのような授業で理解するの中々骨が折れます。
しかし、YOUTUBEにある動画は、高校1年生や中学生に向けて作られています。説明が分かりやすく、くどいくらい丁寧です(笑)。各分野の基本を押さえてしまえば、公務員試験の問題は十分に解けます。
動画を観る
↓
同じ単元の問題を解く
↓
解説をノートに書き込む
このループです。
次回は、自然科学の時間配分などについてお伝えしていきます。