(2018年1月22日)
(2021年9月12日追記)
今回は、公務員試験での人文科学の勉強方法について解説します。
人文科学という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明します。
人文科学は、日本史、世界史、地理、思想、文学芸術からなる科目です。
要するにTHE暗記科目です。
今回ピックアップするのは、問題数も多く出題される日本史、世界史、地理になります。
まずは歴史科目から詳しくご説明いたします。
まず人文科学の勉強法は、基本的に社会科学と同じ考えで問題ありません。
ただ、社会科学と大きく違うのは、歴史というものを、そもそも高校で勉強していない可能性があるということです。
工業系や商業系の学校に通っていた方は、ほとんど勉強していないのではないかと思います。
普通科の場合でも日本史、世界史はどちらかを専攻するパターンがほとんどです。
私は高校時代に日本史を専攻しておりましたので、世界史は全く分かりませんでした。(日本史の勉強も全くやっていませんでしたので、中学校レベルの知識しかありませんでした。)
その状況からまず一歩を踏み出すためには、前回のブログに書いた通り、できることから行っていきます。
そして、歴史を勉強する中で躓く一番の原因は「知らない」ということです。
知らないことを勉強するのは苦痛でしかありません。
なので、いきなりテキストを見るのはオススメしません。
もう一回言います。
最初はテキストを見ないでください。
なぜならテキストの文面はお堅い文章になっているからです。
簡単なことをわざと難しく書いてある印象さえもあります。
それでは、人の名前を覚えるのも難しいですし、歴史の流れを捉えることも非常に難しくなってしまいます。
私が、歴史のテキストを読んでみた時の感想は、「ただの出来事の羅列」です。
当然テキストは、重要なことをピックアップしているので、歴史の背景を細かく書くことができません。
そんなことをしたら、辞書よりも分厚いテキストが出来上がります。
例えば「Aという出来事があり、その結果Bという戦争が起きた」という歴史の流れも、テキストの場合「Aののち、B戦争が起こる」という1文で終了します。
これが私には非常に辛かったのです。「A→B」の「→」の部分が知りたいのに、それがテキストには書いてないのです。
逆に、「→」を細かく知ることができれば、歴史を暗記としてではなく、自然の流れで覚えられると考えました。
そもそも、私の中で歴史は「覚えたら点数の取れる科目」だと思っていました。
正直、かなり軽く考えていました。
しかしそれは、問題集を解いてみて甘い考えだと思い知らされました。
歴史を理解するためには、流れを理解している必要があります。
全くの無知で世界史の問題集を解いた時は、絶望感しかありませんでした。
正直、捨てることすらも検討しました。
でも、世界史を捨ててしまうと、他の科目で点数を取らないといけなくなります。
色々考えた結果、世界史を頑張ろうと決心しました。
そのために色々考えて実践したのが、歴史のマンガを読むことです。
歴史を勉強する際に一番最初に行いたいことと言っても過言ではないと思っています。
私は、日本史の内容はざっくり覚えていましたので、世界史のみマンガに頼りました。
マンガは図書館に置いてあった「世界の歴史」です。
これを全巻借りて読みました。
私は90分で1巻分読み切ることを意識しました。その際に、要点をノートにひたすら書きました。
同じ本を2回借りるものではないからです。ノートを読めば歴史の流れが分かるように書いていました。
マンガを読んでみた感想は、
「こんな素晴らしいことに、どうしてもっと早く気づかなかったのか」です。
絵も描いてあって歴史の背景を理解しやすく、子ども向けの本なので内容が簡単になっています。
しかも、公務員試験に出やすいところがピックアップされています。
というよりむしろ、この「世界の歴史」から問題をピックアップして作ったのではないか? というくらい公務員試験で出題されるところばかりです。
公務員試験で出題される分野は、やはりメジャーな分野になります。誰も知らないマイナーなところはあまり問題になりません。
正直歴史が苦手な方は、マンガに書いてあるところ以外は捨てても構わないと思います。
メジャーどころでしっかり得点できれば、世界史は問題ない科目だと思います。
私は、このマンガを読んでから問題集を解きましたが、最初の頃に比べて格段に解けるようになりました。
実際の試験でも、難しいと感じることはありませんでした。
ちなみに何度も念押ししますが、私は2か月半しか公務員試験の勉強をしていません。
時間が無いからという理由で、暗記科目を諦めるのはまだ早いですよ。
私の中で世界史が「できない→できる」に変わったのは、3週間もかからなかったと思います。
日本史が苦手な方も、同じようにマンガで流れを掴めば時間がなくても十分に得点源にできます。
歴史が特に苦手な方は、騙されたと思って一度実践してみてください。